桜の花は長いこと花開くのを待たせておいて、あっという間に満開になり、そしてすぐに散ってしまいます。
今朝も早起きして近所の公園へお散歩へ。
すでにそこの桜はピークを過ぎていましたが、それでも済んだ朝の空気に香気を漂わせて、美しい姿を見せてくれました。
去年の今頃はベトナムにいたので薄桃色の桜に染まった空を見ていません。
だからこそ久方ぶりに見る桜は、自分のこれまでのこともあって、より一層の喜びをもたらしてくれるのです。
どうやら今年の春は私にとって、人生の中でも一つの節目のように思えます。
長くかかった脱皮の時期を経て、新たな世界へと飛び立つステージにいるのかもしれません。
色々と相談に乗ってくださっていた方がこんなメッセージを寄せてくださいました。
桜は風や雨で散るのでなく、ある日突然、花を散らすらしいです。
夜その光景を見た人は神秘的で感動したと言われました。
○○(私の名前)さんも海外での生活、ご両親揃っての生活、 今までの生活を想いっきり散らして下さい。
散らした後に実をつけて下さい!
新しいスタートお互いに花吹雪の中を歩いて行きましょう 。
花びらは個々の思い出。 何一つ無駄な事はなかったと信じたいですね。
今年の桜はわたしにとって、どうやらいつもとは違う趣を持っているようです。
ささやかですが、そんな私の今の状態を象徴するような出来事がありました。
明日は職場が開催する外部向けのセミナーがあり、私は新人研修の一環でそのセミナーに出席するのですが、分厚い資料を持っていく必要があります。
加えて明日の天気予報は寒の戻りに雨模様。
いつものお弁当や地下鉄で読む本などかさばる上に重たい荷物に傘を抱える煩雑さを解消したくて、久しぶりにPCカバン(リュック)を使うことにしました。
前の会社を秋に退職して以来使っていなかったのですが、カバンを開けてびっくり。
何と前の会社の資料やノートが残っているではありませんか。
もちろん業務上の機密事項になるようなものは退職時に会社でシュレッダーにかけて処分済みでしたが、
どちらかと言うとガイダンス的な資料が残ってしまっていたのです。
思わず笑ってしまいました。
どうりですでに切れたはずの人たちのことを思い出して、一人怒りを覚えたわけです。
我ながらバカみたいと思いながらも、気がつけば思い出し怒り。
それもこれも断捨離し損ねた残りかすを抱えていたのも原因だったのかな?
びりびりに破り割いて、さくっとごみとして処分。
何だか妙にすっきりしました。
同時にカバンを置いていた場所(机の下)にさわやかな空気が流れたような。
気のせいかな?
そんなちょっとした春の断捨離のお話でした~。